インフルエンザの弱毒性・強毒性って?

今までかつてインフルエンザの予防接種を受けたことが無く、かかったことも無いラッキーな私ですが、さすがにこのH1N1インフルエンザには恐怖を感じています。とうとうハイリスク患者ではない人が亡くなったとか、人から人へも感染する様になったとか、強毒化したのではなどという憶測まで様々な情報が交錯する中、自己防衛のためのワクチンや効果のある薬品の備蓄が明らかに足りないという事実。本当に手洗いとうがいだけで大丈夫なのでしょうか?
そんな今日、インフルエンザについて語られる時に登場する弱毒性・強毒性という言葉の定義を初めて知り驚きました。Rascalのお母さんのブログにとてもわかりやすく解説されているエントリーがありましたので、抜粋して紹介します。

弱毒性とは「気道(もしくは腸管)上皮粘膜でだけ増殖し、症状をおこすウィルス」
 強毒性とは「全身臓器に感染・増殖することが可能なウィルス」 のこと

インフルエンザウィルスが増殖するためには 特定の酵素によってタンパク質の殻が破られて遺伝子がむき出し状態になる必要があります
 弱毒性ウィルスの殻を破ることができる特定のタンパク消化酵素は ヒトでは呼吸器の気道粘膜に存在するので(消化器にも?) 弱毒性ウィルスは呼吸器で増え 呼吸器症状を引き起こします

これに対して 強毒性ウィルスはからだの細胞内のどこにでもあるタンパク消化酵素で殻を破り増殖可能な状態になることができる厄介者!
 つまり全身の臓器の細胞に感染が可能で 呼吸器(咳・呼吸困難など)や消化器(下痢・嘔吐など)症状以外での全身症状をおこしたり 全身に抗体が一気にできたりと 多様かつ重篤で急激な変化をもたらすのです
 (強毒性トリインフルエンザで致死率が異常に高いのもこれが原因)

私は、「弱毒性=毒が弱い=症状が軽く、持病が無ければ大丈夫」と思っていたので、まさに目から鱗!でも、私と同じような勘違いをされている方は世の中に大勢みえるのではないでしょうか?

さらに、Rascalのお母さんのブログでも紹介されている厚生労働医系技官の木村盛世さんのサイトにもインフルエンザ、そして厚生労働省の内部事情などについて興味深い記述がありました。興味のある方はぜひ!