特別性能調整

今週末、富士スピードウエイで開催されるSUPER GT 第7戦を前に、GT500クラスの特別性能調整に関してトムスのエンジニア東條さんがご自身のブログでとってもわかりやすく解説して下さっています。ものすごーく大雑把にまとめるとこんな感じかな。

SC430以外のレギュレーションを満たしていない車両は「特認車両」という枠組みで参加しています。その分ペナルティとしてGTRとNSXには第1戦から第6戦まで最低重量を重くしたり、リストリクター径を小さくするといったハンディ措置がとられていました。ところが、ここまでの結果を振り返るとまだGTRの優位性が高いようなので、追加の措置が取られる事になりました。
その結果、第7戦以降、SC430のリストリクター径はΦ29.1x2からΦ29.4x2へ、NSXのリストリクター径はΦ28.8x2からΦ29.1x2へ大きくしても良い事になりました。これでSCの場合、大雑把に見積もって10馬力程度のパワーアップが見込めます。

きちんとした内容と数字の詳細は東條さんのブログをご覧いただきたいのですが、とにかく不思議な話ですよねぇ。そもそもV8-3.4ℓであるべきエンジンなのに、GTRは4.5ℓだそうで。そんなの違反にしては大き過ぎ、ありえへ〜ん!って感じじゃないですか?しかも今回の措置では、違反しているGTRではなく、レギュレーションを満たしているSCが元々のレギュレーションから外れるような変更を加えなければならないと。

東條さん曰く「大人の事情」と仰っていますが…その大人の事情がレースをつまらなくしているんだなぁ。だから詳細はおおっぴらにならない様にしているのか?なんて深読みしちゃいます。