オーストリアへの旅 その拾伍/グラーツ宿泊編

今回の旅行ではグラーツに長期滞在するので、どのようなところへ宿泊するかというのはちょっとした問題でした。RoboCupの大会主催者からは、ジュニアチーム関係者に限り安いユースホステルに優先的に宿泊できるという案内もいただきました。確かに安いにこした事は無いけれど、ユースホステルで他国の人達と一緒の部屋に長期滞在というのはちょっと辛いかも…けれどもRoboCupが開催されるという事で、一般のWebサイトや旅行会社では部屋を確保するのも難しい状況でした。そのようなわけで、今回はグラーツの観光局を通してDAS WEITZERへ宿泊予約をお願いしました。

今回このホテルを選んだ理由はRoboCupに関する事も加えて、次の7つのポイントです。

  • 旧市街地の中心地へも近く、観光に便利
  • グラーツの駅からトラムで簡単に移動できる
  • 客室でインターネットが利用できる
  • 禁煙フロアがある
  • 朝食がついている
  • RoboCupの会場へのアクセスが良い
  • 他の日本からの関係者の宿泊先(GRAND HOTEL WIESLER)と近い

私は事前にオーストリア政府観光局のWebサイトから今回の旅先に関する資料を請求し、郵送料のみで送っていただいてありました。その中に英語版でしたがグラーツのホテルやペンション、ウィークリーマンションなどの宿泊先の詳細情報と、地図に場所が示されているものがあり、今回はそれがとても参考になりました。また、実際に予約をお願いしたグラーツのツーリストインフォメーションの担当者の方はとても親切で、ホテルの予約の際は色々とお世話になりました。オーストリアは観光が大きな産業でもあるせいか、政府機関を始め観光地でも皆とても親切にして下さいます。その点では安心して個人旅行を楽しめると感じました。

 
ホテルの外観です。これはムーア川側の通りからの様子なのですが、タクシーなどの出入りする大きなエントランスは別の方向にあります。右の写真のように1階の一部はカフェになっています。この方向から歩いてホテルに辿り着いたので、どこから入れば良いのか少し迷いました。


 
私は今回禁煙フロアを指定したため、2階のお部屋(210号室)を用意していただきました。このお部屋はムーア川沿いではないので窓からの景色は良くありませんでしたが、とても静かに過ごせました。一人で利用するには部屋は充分以上に広く、右の写真の通りベッドも広くノビノビ眠れました。(ダブルルームのシングルユースですから当然ですね/笑)バスタブがついているという事も日本人の私には嬉しいポイントでした。


 
このお部屋は「Classic」グレードのお部屋です。ちょっとした所のデザインが凝っていて、例えばTVの下のスーツケースの中には金庫と冷蔵庫が入っていました。ベッドサイドのライトはLEDだったり、ベッドの足もとには木製のベンチがあったり、カジュアルながらも使い勝手が良く、私は気持ちよく滞在できました。



何より嬉しかったのは朝食です。毎朝豊富な種類のハム・ソーセージ・チーズに加え、リクエストに応えてその場でオムレツを焼くサービスもありました。この日は時間の関係で作り置きのスクランブルエッグを食べましたが、焼きたてのハム&チーズのオムレツはボリュームもありとても美味しかったです♪生野菜やフルーツの種類も多く、パンもどれも美味しくいただきました。私の旅行中の栄養バランスはこの朝食で保たれたと言っても過言ではないです。(笑)

以上のように今回の宿泊に関しては概ね満足しているのですが、文化や習慣の違いから少し戸惑うこともありました。私が宿泊したホテルに関してですが、一般的な日本のホテルと比較して注意した方が良い点も書いておきたいと思います。

  • 同じ条件で予約しても、部屋の間取りや設備が異なります*1
  • ホテルのアメニティはほとんど期待できません*2
  • お湯を沸かすポットがありません*3
  • 洗濯したものを干すような道具も場所もありません*4
  • インターネット接続のためのLANケーブルはフロントで借りられます*5

私が宿泊前に調べた時には、日本語でのグラーツの情報をなかなか見つける事ができませんでした。今年の11月にはグラーツジャパンウィークが開催されるそうですので、多くの方がグラーツを訪れると思います。私のこの経験がオーストリア、特にグラーツを訪れる方々の参考になれば幸いです。

*1:すぐ隣の部屋でも広さが全く違ったり、バスタブの有無が異なります。どうしてもバスタブが欲しければ予約の際にリクエストした方が良いでしょう。

*2:このホテルのバスルームには身体と髪の両方に使用するジェルソープしかありませんでした。もちろん歯ブラシやヘアブラシなどもありません。スリッパも備え付けではなく、必要に応じて3EURで借りられるようでした。

*3:長期滞在のため日本茶やお味噌汁、カップ麺を食べようと思っていたのですが、ポットは無いと言われました。私の場合は日本から水筒を持参していたので、ホテルのキッチンでそれにお湯を入れてもらいました。

*4:あちらでは下着などもクリーニングとして出すそうなのですが、ちょっと抵抗があります。私は荷造り用の紐や洗濯バサミを持っていたのでなんとか工夫して干す事ができましたが…

*5:ロビーでは無線LANの利用も可能ですが、客室では有線のLAN接続です。ケーブルはフロントで借りられましたが、数に限りがあるようでした。どうしても必要であれば持参するのが確実です。