石取祭(本楽)

毎年8月の第1日曜日に祭の本楽を迎える桑名の石取祭。なんと一昨年、国重要無形民俗文化財に指定されたのですね。今年は8月2日の今日、雨の降る中予定通り行われました。


桑名宗社での渡祭の様子。春日さんの呼び名で親しまれるこの神社の鳥居は珍しい青銅製。鋳物業が盛んな桑名ならではです。



渡祭の様子。千鳥足の方もチラホラ、というか道端で転がっている人も…それもそのはず。この祭の期間中、各町内では少年・少女・青年・中老と年代ごとに集まる「宿」と呼ばれる集会所に集まって、成年者はとにかく飲みます!この日ばかりは無礼講、っていう感じです。飲んでるお酒はビールだったりしますが、町によっては芸者さんも交わっての酒宴が催されていたりして、その空間だけはタイムスリップしたようにいつまでも祭が始まった頃の時代の面影が残っています。



近辺のお店には各町のミニチュア祭車が飾られています。



祭車の中には提灯ではなくお人形さんを飾っている車があります。ここ花街連の祭車は天照大神。雨対策でビニールを被っているのでお顔も拝見できず残念でした。



祭車は漆塗りで、螺鈿や彫刻の細工が施されています。祭車の中には高名な彫刻家の作品を施しているものもあり、ここ羽衣連はの祭車には高村光雲の彫刻が施されています。


渡祭の様子をムービーでも撮影したのですが、人混みの中で背伸びして手を伸ばして撮ったので手ブレブレ〜です。船酔いしそうな映像ですがご容赦ください。まずは今年の第参番車、西馬道の渡祭。五つ拍子です。


今年の第四番車、寿町の渡祭。こちらも五つ拍子。